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2025年10月13日
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不朽の名作を

2010年05月24日
最近、恩田陸さんの「ネバーランド」を読み終えました。
はじめは、古い木の匂いが漂ってきそうな木造の寮の描写が懐かしくも
ちょっとホラーに思えて、登場人物の少年の告白もゾッとするものがあって
怖い話なのかな、と思いましたが
後半にいくにつれて段々青春のさわやかな話になっていき、面白かったです。
(実はもっとサスペンス的な物語を期待していたのですが・・)

こんなことを言っちゃ原作ファンの方に怒られるかもしれませんが
設定がものすごくBL風だなあ、と思いました。
まず、主人公たちは高校生で、物語の舞台が寮。
冬休みで皆が実家に帰ってしまい、寮に居残った4人の少年が共同生活をはじめます。
さらに、それぞれが心にトラウマを背負っており、
特にその中のひとりはBLにでてきそうな歪んだ家族問題を抱えています。
結局最後まで本心かどうかわからなかったけれど、登場人物の中のひとりが
主人公に何度もふざけて言い寄ってきていたし。

そう思いながら作者さんの書いたあとがきを読んでいたら、
最初は「トーマの心臓」のようなものを書くはずだったけどだんだん青春ものになってしまった
という風な事が書かれており、
そこで私は「ん?トーマの心臓?聞いたことがあるような気がするけど文学作品かなにか?」
と思ってネットでどんなものなのか調べてみました。

すると・・・もしかして超有名な漫画なのでしょうか?;
まだBLというジャンルが確立されていなかった時代に、少年同士の恋愛を描いた漫画であるにも
かかわらず、少女漫画の金字塔・・と言われているらしく
男の人でも愛読者がいる作品のようで。
あらすじを拾い読みしていくと、恋愛というよりも、人間としての「愛」を描いた作品らしく
読んでみたい衝動に駆られてアマゾンで買っちゃいました。
これって堂々と本棚に並べられる漫画・・・だよね??
ガラスの仮面とか買ってカムフラージュしなくても大丈夫だよね?
小心者すぎてちょっと心配です。

キリスト教系の学校に通う二人が恋人同士になって、でも周りからの反対や偏見が凄くて・・
という漫画のネタを昔考えたことがあって、「でも暗いし長くなりそうだし、そんな話描く技術もないし」
と思ってお蔵入りしたネタがあったんですが、
あらすじを見るに「トーマの心臓」を読んだらものすごく描きたくなるような気がします。


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